ダイヤモンドのルース(裸石)が届きました。私が鑑定の勉強をしていた頃には、1日に何十粒ものルースを顕微鏡で見ていたものですが、店頭では枠に留まった製品を取り扱っているので、なかなかルースを見る機会がなく、こうして久しぶりにパーセルペーパー（宝石を包む専用のタトー紙)に“コロッ”と入ったダイヤモンドを見ると、可愛くて(表現がおかしいですが･･･)仕方ありません。

ダイヤモンドは言うまでもなく天然石なので、同じグレード、カラー、カットであっても、全く同じものはふたつとありません。私たち”人”と同じように、その石の持つ内包物やプロポーション、フィニッシュが”チャームポイント”になって、”特徴＝魅力”となるのです。私が鑑定の勉強をしていたときは、ワクワクしながらこのパーセルペーパーを開いて、ピンセットで取り上げ、顕微鏡で覗きながらその石の特徴を見つけては、マッチする製品の種類(指輪かネックレスかピアスか･･･)を考えたり、似合う枠を想像したりしていました。このルースたちももうすぐ素敵な枠にはまって製品となり、それぞれ似合うお客様のところへ旅立ちます。