6月の誕生石…と聞いて「真珠」を思い浮かべる方も多いと思いますが、月と太陽の天体ショーがあったこともあり、今回はもうひとつの誕生石「ムーンストーン」をご紹介いたします。
その名前が示す通り、月の光を宿したかのような神秘的で静かな魅力を持つこの石は、月の光が固まったものと信じられ、月の満ち欠けに応じて形を変化させたとか。月は生命の営みや自然の周期、人間の情緒面などと深い関わりがあります。その月のエネルギーを受容すると言われる「ムーンストーン」には持つ人の感情をコントロールして、乱れたリズムを整え、その人らしさを取り戻すパワーがあり、特に女性の象徴でもあることから、女性らしい魅力を豊かに表現させる効果があるそうですよ。
主要産地はインド、スリランカ、ミャンマー。鉱物学的には長石(ちょうせき、Feldspar)に属し、外観の美しいものが月長石(げっちょうせき、Moonstone)として宝石になります。良質と言われる代表的な色は、上の写真のように柔らかい乳白色に、青白いシラー効果のあるものですが、右の写真のようにグレーやオレンジ、そしてレッド、ブラウンなどの色が存在します。異なる屈折率を持つ、異なるタイプの長石が互いに交わり干渉し合う現象から生まれた層は、独特の柔らかみのある光沢を作り出し、カボションカットを施すことによって最大限に生かされて、美しい指輪やネックレスとなり私たちを魅了させてくれるのです。
“恋人への最高の贈り物” である「ムーンストーン」。
日本で25年ぶりに金環日食が見られたこの時期のプレゼントに、ぴったりのジュエリーではないでしょうか。
6月の誕生石「ムーンストーン」
=KS=