オリーブグリーンの色が、暑いこの季節に爽やかな「ペリドット」が8月の誕生石です。この「ペリドット」という名前の由来は不明らしいのですが、宝石として取扱われる時だけの名前で、鉱物学的にはオリーブ色の意味の「Olivine=オリビン」といいます。和名の「カンラン石」の「カンラン」もオリーブという意味に由来するそう。
<画像>　左：原石　　右：研磨前

アメリカのアリゾナ州やメキシコ州、そしてオーストラリアなどが主要産地の「ペリドット」は、宇宙から地球へやって来る隕石と同じような成分をしています。
火山付近で溶岩の塊に運ばれて地表に出た石は、急激な減圧により砕けてしまうため、大きな石はとても希少で、他の石と比べると小さいことが多いのですが、輝きはとても美しくて小さくても存在感は充分！なぜなら「ペリドット」は、石に入った光が二つの違う方向に進む、という複雑な屈折率をもっているからなのです。闇を恐れる古代エジプト人は、夜の砂漠の中で太陽のように光を放ち、眩しく輝く「ペリドット」を太陽神に見立て、「太陽の石」と呼んで崇拝していたとか。そのような言い伝えから悲しみや怒りや恐怖といった心を癒して、ネガティブなエネルギーを明るい太陽の光に照らされた希望のエネルギーに変えるパワーストーンとしても人気の高い石です。
そして石言葉は「夫婦の幸せ」。夫婦、パートナー二人で身に着けると、いつまでも素敵な関係が続くそうです。